Bains des Pâquisでシャンパン・フォンデュ(Fondue au Crémant)

シャンパン・フォンデュ食べてきた



5月4日、ジュネーヴ中心のCornavin駅を降り、レマン湖沿いを歩いてローザンヌの方面へ。Bain des Paqiusへと向かっていた。そこでは評判高いFondue au Crémantが供されている。Crémant(クレマン)とは、

フランスにおいてシャンパーニュ地方以外で造られたシャンパーニュ(シャンパン)と同じ製法で造られたスパークリングワインの総称です。1974年に正式にアペラシオンとして法的に認められた、比較的新しいA.O.C.です[1]。

のことだ。シャンパンというのは、フランスのシャンパーニュ地方で作られたものしかそう名乗れない。地域特産なのだ。シャンパーニュ地方以外でも、同様の厳しい管理と製法で作られたスパークリングワインがある。それを認めてCrémantと呼んでいるのだ。

そして、ここBain des Paqiusで提供されているFondue au Crémantには、クレマン・ドゥ・ダルダニ ( Créman de Dardagny )という発泡性ワインが用いられている。ダルダニはジュネーヴ州の1300人ほどの小さな村だが、ワインの生産量スイス第一位を誇り、質でも名高い[2]。

ここまで読むとわかるが、タイトルは厳密には間違い。しかし、スパークリングワイン・フォンデュとか、フォンデュ・クレマンと言うと、ぱっとしないから、シャンパンにしていおいた。

こちらにはコブハクチョウの親子がいた。一生懸命泳いで親についていく雛がかわいらしい 


マガモの親子もきた




ハクチョウ親子もカモ親子の動画。とてもかわいらしい。

Bain des Paquisに着いた。スズメが残飯で宴会してた。

現金で23CHF払い、ファーストネームを告げると、言われた通り、壁脇にあるフォンデュ用コンロを手に取り、アルコールを満たして、テーブルに置いて待った。この店では、そういうシステムらしい。

「ナオ?」と呼ばれながら、チーズフォンデュが運ばれてきた。


ふわふわしてる。チーズフォンデュは炭酸の空気で軽くなるのだろうか。その考察は記事の最後で。



ここのフォンデュは絶品だった。ふわふわしていて、とても美味しい。チーズフォンデュなのだが、他のチーズフォンデュよりもお菓子に近い。今まで食べたフォンデュの中では一番かもしれない(まだ食べてない期待のle Gruyerienが残ってるが)。


絶妙な味付けがおいしい果物スープも一緒に提供された。

屋外で食べていたので、スズメが頻繁に遊びに来た。



 


ここのチーズフォンデュがふわふわしていることについて


チーズフォンデュのレシピをフランス語で検索して一番上に出てくるRecette | Extrême Fondueを見ると、手順6に重曹(de bicarbonate de soude)を入れると書いてある。重曹を入れることでmous(ふわふわ、柔らか)になるだけでなく、見た目ももっとクリーミー(un aspect plus crémeux)になると書いてある。

重曹は炭酸水素ナトリウム(NaHCO3のことで、これは加熱により、

2NaHCO3 -> Na2CO3 + H2CO3

という反応を起こして炭酸(H2CO3)を作る。これはパンがベーキングパウダーで膨らむのと同じ原理だ。膨らまし粉よも呼ばれるベーキングパウダーは重曹を基材とし、重曹の分解を助ける酒石酸水素カリウムやリン酸二水素カルシウムなどを助剤として、より効率よく二酸化炭素を発生させるようにしたもの。

だから、この記事によれば、スパークリングワインの炭酸によってチーズフォンデュがふわふわでクリーミーになったというのだ。何で炭酸でチーズフォンデュがクリーミーになるのだろう。単純に空気をより多く含むことで、密度が減ったのだろうか。

ちなみに、炭酸水素ナトリウムの化学反応が覚えられない高校生は、次のように、二個ある炭酸水素ナトリウムが、それぞれナトリウムと水素を一個ずつ交換し(左辺、中辺)、炭酸が水と二酸化炭素に分解される(中辺、右辺)と見ると覚えやすい。

Na-O-C=O(-O-H)     Na-O-C=O(-O-Na)     Na-O-C=O(-O-Na)
                           ->                           ->
Na-O-C=O(-O-H)     H-O-C=O(-O-H)    H-O-H + O=C=O

Bain des Paquis

住所: Quai du Mont-Blanc 30, Geneva 1201 , Switzerland
時間:  7:00 - 22:30
電話: 022 738 16 16
公式サイト: Buvette des Bains | Accueil
Bain des Paquisの中の紹介ページ: Bains des Pâquis - Eté

フォンデュのみ予約できる(ホームページによれば推奨)とのこと。平日昼に行ったから空いていたが、休みの夜は混みそうだ。他の料理、本日の料理(Plat de jour)などもおいしそうだった。



参考文献
  1. クレマンとは -Cremant|カーヴ(Cave) -ワインがもっと楽しくなる!日本最大級のワインのレビューサイト)
  2. もぐもぐスイス味 その4 — モモヨ隊員とレマン湖畔でフォンデュ— - SWI swissinfo.ch
  3. 「重曹」と「ベーキングパウダー」の違い - おフランス 嫁入り日記
  4. 重曹とベーキングパウダーの違い - 石鹸百科

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