SauternesとRoquefort (そしてLanguedoc と CÔTE du RHÔNE と SAINT ALBRAY) / Du Vin 28-30

後輩が翌日、日本へ発つので、チーズとワインで簡単な晩餐会を開いた。




まずは三本のワインから。

Château de Coy 2012

 17.95EUROのソーテルヌ。幾月も前から飲みたかった待望の極甘ワインだ。この甘いワインは、しょっぱいロックフォールチーズと相性が抜群によい。まるで、スイカに塩をかけると甘さが引き立つようなものだ。

 金色のワイン、金色の文字に黒字のラベルがかっこいい。

 品種について。調べても多くヒットしないが、下記リンク、特に3つ目を参考にすると、

2005年ものには、Cépage(s) : Sémillon , Sauvignon blanc,Muscadelle (セミョンソーヴィニョン・ブラン、ミュスカデ) 三種の葡萄が配合されていたらしい。今回の2012年ものも同じ三種かは判然としていないし、三種の割合もわからない (同じ複数種の葡萄を使っていても年度によって配合割合が異なるのは常)。ミュスカデルについて注意しておきたいが、前回の記事に出てきたミュスカデ (Muscadet) とミュスカデルは異なる。こちらのブログ記事ミュスカとミュスカデ|あるBookwormのつれづれ生活には、「ワインアンドワインカルチャー (著), 田辺 由美 (監修)(2010)『基礎から学ぶ田辺由美のワインブック〈2011年版〉』,飛鳥出版」のページ15より、
ラベルの花には7枚の花びらがありますが、これはアルザスの
7つの貴品種(リースリング、ピノグリ、ゲヴュルツトラミネール、
ミュスカ、ピノブラン、シルヴァネール、ピノノワール)を表しています。
 という記載が引用されている。Wikipediaにミュスカデルの記事はまだできていないので、この文献引用は頼りになる。

ボルドーにはグラン・クリュという5段階の格付けがある (ブルゴーニュやアルザスのグラン・クリュとは異なる)。その中の第一級、第二級にある白ワインは、ソーテルヌとバルザックのみだ。今回のワインは、格付けがない。無論、格付けがないから劣るという短絡はいけない。あくまでも、誰かの決めた一つの指標として参考にするのがよい。

今回のソーテルヌの味は、貴腐ワインらしく、驚くような甘みが口に拡がった。ロックフォールチーズを口に含むと、その甘さが引き立つ。至高。今回ある三本のワインのうち、この一本だけは晩餐で空になった。




個別で写真を撮るのを忘れた。写真左側がソーテルヌとそのボトルだ。


La Bastide aus Oliviers 2012 (rouge AOC), LANGUEDOC Appellation d'origine Protégee


 6.85EUROだった。ラングドック地方からのAOCワインだ。ホームページはこちら。
http://domainedefamilongue.fr/
このHPのうち、本日のワインの記載はこちら(英語)にある。フランス語ページには、同じラベルのワンはない。英語ページを世界に向けて優先して更新しているからフランス語ページが遅れているのか、新しくできたワインをフランス語ページで更新していたら今回のワインが流れたのかは判然としない。ただし、フランス語ページは2011年のワインが最終更新なので、英語のページを見た方がいいのかもしれない。

 このワインにはいくつかの品種の葡萄が使われている。ラベルには

assemblage de Syhar, Grenache, Cinsault et de vieux Carignans
シラーグルナッシュサンソー、旧いカリニャンをによるアサンブラージュ (複数の葡萄の配合)

とある (筆者訳)。サンソーについてはこのような説明もあり、補助品種のようだ。

グルナッシュとブレンドし、グルナッシュのアルコールの強さを柔らげます。カリニャンとブレンドし、苦くなりがちなその個性を和らげます。 (Cinsault, ぶどう品種,)

 ワインの香りは、ぶどうジュースのような香りだった。味は、一口飲んで驚いた。水のようだ。喉を通るときも、一瞬だけ喉にざらつきとフルーティな香りを残すだけで、後味は清涼感に溢れている。ミネラルウォーターのように飲める赤ワインだ。



Côte du Rhône 2014

ローヌ地方のワインだ。2.87EUROのワイン。ラベルには 
Ce Côtes du Rhône est issu de l'assemblage des cépages typiques de la Valée du Rhône.
(このコート・ドゥ・ローヌはヴァレー・ドゥ・ローヌの典型的な品種を混ぜてできている。)
とある (筆者訳)。Valée du Rhône は南仏のAOC地域名だ。地区名、村名のないAOCに与えられるらしい。というのも、ワインはぶどう畑を隣に行けば味が変わると言う。地区名、村名のように絞ると、ワインの味や香りをより特定することになる。そのような絞られた呼称は多くの場合、優れたワインに与えられる。

 このワインも水のように飲みやすい。といっても、上記のラングドックほどの清涼感ではない。喉の奥に苦味とざらつきを残し、口の中にはベリーのような香りが広がる。ラベルを見なくともラングドックとの味の判断はつくが、いずれも口に含んだときはすっきりとしている。喉を通るときに、どの程度苦味や渋さを残していくかが違った。

 さて、このワインはコート・デュ・ローヌ地方の北部なのか南部なのかはわからない。コート・デュ・ローヌ地方は南北で分けられている (参考: コート・デュ・ローヌ地方のワイン)。Wikipedia によれば、北部はシラーをメインに使うらしいが、ラベルにはそのような記載はなかったので南部の生産かもしれない 。


そしてチーズ

Roquefort

これはフランスのミディ=ピレネー地域圏にあるロックフォール洞窟で作られる。フランス最古のチーズとも言われる。山羊のミルクから作られる。チーズの中ではAOCを最初に与えられたものだ。ブルーチーズの王様とも言われ、日本ではイタリアのゴルゴンゾーラ、イギリスのスティルトンと共に三大ブルーチーズに数えられる。

自分はこのロックフォールが大好きで、目の前にすると一瞬にして食べてしまう。だから、みんなもロックフォールが好きかと思って、150gを以前三個か四個ほど日本に持ち帰った。そうすると、半分ぐらいの人は、匂いや味がダメだと言って食べなかったので驚いたことがある。

今回は、後輩が翌日に帰国するので、ロックフォールとソーテルヌを中心に簡単にソワレをした。ロックフォールとソーテルヌは定番の組み合わせだが、僕は初めてだった。と後輩はソーテルヌもロックフォールも初めて口にした。ロックフォールのシャープな風味と強い味わいは好きだと言っていた。また、ソーテルヌと合わせたときの絶妙な相性に大変な感激をしてくれた。僕も、両方を下の上で転がすと、ソーテルヌの風味が変わり甘さが際立つのを確認して楽しんだ。

日本で買うと送料込みで100g2000円ほど。こちらでは150g2.17EURO。グラムあたり12倍の違いだ。もう、いつか日本に帰るのが惜しくなる。

SAINT ALBRAY

 花形もしくは星形のウォッシュチーズだ。3.19EURO。白っぽいオレンジ色の外皮をしている。中身はとろとろしていた。匂いも弱く食べやすく、クリーミーだ。買ってから待たずに食べごろだ。Jurançonで生産されているらしい。私の近くにあるジュラ山脈のことかと思ったら、違った (Jurançon (AOC) — Wikipédia)。脂肪分 (Mituères Grasses) は33g/100g. 

 次の説明が底にあった。

Saint Albray(R) est fabriqué dans sa fromagerie à Jurançon. Sous sa croûte rousse et sa forme de fleur originale, ce fromage gourmand révèle un goût finement typé, riche en arômes, avec une texture crémeuse
訳しにくいところもあるが、拙訳を載せた。

サンタルブレ(R)はJurançonのチーズ店 (工場と言うべきか) で製造される。 赤い外皮と花の形のもとで、このチーズ美食家(gourmand?謎)はその典型的な味をすばらしく明るみに出す。アロマが豊かで、クリーミーな歯ごたえも伴う。

 おいしい簡単な晩餐でした。



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