三度目のパリ旅行 à Paris de 12 à 13 octobre, 2015 ワイン144-145本目

2015年10月12-13日 三度目のパリ旅行だった。


一日目
昼過ぎにオルリー空港につき、パリへ移動。オランジュリー美術館、ルーヴルへ。夜は友人と会い、ホステルで就寝

二日目
寝坊し、昼食をパリジャンの友人ととり、ドビュッシー生家へ。マルモッタン美術館、ヴェルサイユ宮殿へ。ヴェルサイユは開館に間に合わず。


この日は、オランジュリー美術館、ルーブル美術館、ノートルダム大聖堂へ行こうと思っていた。オランジュリー美術館探していたちょうど三時頃、目の前を通りかかったPatiserie de Monmartreというお店が開店したので、マカロン買った。

いちご、フランボワーズ、黒チョコレート、バラ。バラ味がとてもおいしかった。 4個で6.8€

レンタル自転車Velibを発見。 24Hで1€、30分間以内の使用はいくらでも無料。
最初の30分は無料ですが、31~60分は1ユーロ、61~90分は2ユーロ、 その後30分延長するごとに4ユーロの超過料金がかかります
(★レンタル自転車 velib(ヴェリブ)の借り方 |パリ旅行の案内所)
盗難は150€の罰金がレンタル時に登録したクレジットカードに課せられる。30分位内にレンタルと返却を繰り返してパリの街を走るのが使い方のコツ。返却しようとしてもスタンドがいっぱいで、自転車を返却できないこともあるけど、スタンドはあちらこちらにあるので、空いているスタンドはすぐに見つかることが多い。

 セーヌ川だ。

オルセー美術館近く、コンコルド広場の向かいにある国会議事堂。

オランジュリー美術館ついた。ずいぶんと探してしまった。コンコルド広場横にある公園の角にあった。国会議事堂のすぐ近くだ。 入城は9€。

ここはモネの睡蓮が有名だ。 巨大な絵に囲まれる。



ルノワール。Baigneuse aux cheveux longs (髪長き水浴の乙女). 筆使いがとてもやわらかい。 ピエール=オーギュスト・ルノワール-主要作品の解説と画像・壁紙-によれば、
また本作の抑制的な赤味を帯びた暖黄色や緑色などはバルビゾン派の画家カミーユ・コローの影響であるほか、虹色の色調、簡素かつおぼろげな空間構成、森林による背景展開、穏健な色彩の階調、そして画面全体を包み込むかのような暖かで優しい光の表現などには、印象主義的な表現に疑問を抱き、それを超えんと、もがき苦しんだ末に得ることができた画家円熟期(1890年代後半)の作品の特徴が良く表れている。

ユトリロの作品群。白い。寂しい。心の底に孤独を抱きしめていたのだろうか。どこかに共感した。そういえばユトリロは箱根にあるポーラ美術館にも収蔵されていた。

スーティン。ユトリロと同じくエコール・ド・パリの人。この作品は《Maisonnex》 つまり、家。いびつに歪んでいる。阿鼻叫喚しているようだ。他の作品は動物の死体の静止画が多かった。皮をはがされ、キャンパスが真っ赤に歪んでいた。画家の精神が不安定だったとしか思えなかった。

同じものを見ていても、見る人によって全く違うことがある。まるでイデア的な事実など空虚にすぎず、事実は常に個々の認識の中にしか存在していないことを改めて感じさせられた。もし仮に、スーティンとルノワールが同じものを描いたとしたらと考えると、おもしろい。

ルーブルに移動した。前回、ここに収蔵されているグランド・オダリスクを見逃したのが、とても悔やまれたので、再訪。

着いたときは17時、閉館は17:45なので急いだ。入場は15€。アフター・ファイブはない。



これはダヴィンチかな?

 ダ・ヴィンチのこの作品『洗礼者ヨハネ』は美しい。闇夜にすっとあらわれたようなヨハネが微笑をたくわえている。レオナルド・ダ・ヴィンチ-洗礼者聖ヨハネ-(画像・壁紙)によれば、
本作と『モナリザ』、『聖アンナと聖母子』の三作品は生涯手元に残した
ヨルダン川でキリストの洗礼を行なった者とされる洗礼者聖ヨハネは、バプテスマのヨハネとも呼ばれ、都市生活から離別し、神の審判が迫ることを説き、人々に悔い改めの証として洗礼を施すが、ヘロデ王の娘サロメの願いにより斬首刑に処された。また本作を始め、レオナルド作品によくみられる、この天に向け人差し指を指すポーズ。ここでは天からの救世主キリストの到来を予告し、道を平らかにするよう悔悛を説いてると解釈されている。
岩窟の聖母だ。ナショナル・ギャラリーにも同様の作品があり、テレビ番組、美の巨人たちでも取り上げられていた。ダ・ヴィンチの作品群を通り過ぎ、

モナリザの部屋を通り、

通りを抜けると、左の部屋にドラクロワの描いた『民衆を導く自由の女神』があった。戻って、左ではなく、右の部屋へ抜けると、オダリスクがあった。

1814年にドミニク・アングルによって描かれた。美しい。人の心を見ぬいたような目つきをたたえている。オダリスクは、トルコの宮廷ハーレムに仕えた女奴隷で、宮廷の奥の部屋に住んでいた。 P.クロソウスキーの『ナントの勅令破棄』では、
このすばらしい女性を嫉妬深くつつんでいるのは、まさしく画面には描かれていない専制君主の豪奢である。(中略) 画家が上半身や、つきでた腰を巧みにえがいて、われわれに示そうとしたものこそ、そのくつろぎの姿勢である。そのかくれたものは、画家の技工にはばまれて、観客には見えなかった。画家の技工がこの輝かしい画面とぐるになって、われわれを遠ざけ、やがて美女が体現するはずの爆発的な情景を、われわれの目には触れさせないようにしたのだ。その理由は、アングルの無精で気ままな天才が、そういう情景を軽蔑せざるをえなかったからであろう。(P.クロソウスキー『ロベルトは今夜』若林真訳, 河出文庫, PP.24-25)
などとある。オダリスクが実際のハーレムやオダリスクを見たのかは、調べた限りでは不明だ。描いた当時の彼はイタリアにいたのだ。

モナリザのクリアファイル5.9€。高すぎ。Tシャツは売っていなかった。

カミーユ・コロー

ルノワールを通りすぎて

フォンテーヌ・ブロー派による絵。作者はよくわかっていない。

下の階におりて、ハンムラビ法典を見た。どこに文字があるのか。閉館時間ギリギリで、登りエスカレーターは止まっていた。しかし、エスカレーターは動いていたので、上がってフェルメールを見に行った。


フェルメールにしては、ごちゃごちゃしてうるさい絵だなあと思いつつ、ここでタイムアウト。


ルーブルの前のエクレア。一個で5€ぐらいした。

レモンとゆず。うまい。

ルーブル目の前立地のよいところにあるラーメン屋さん。ひぐま。 評判がいまいちなので、どんなものかと思って食べてみることにした。

店内には他に3組ほど観光客がいた。半分以上はアジア人だった。

塩らーめん。7.5€。味の薄い野菜スープに麺を投入した感じだ。テーブルにあった黒胡椒と七味で何とかした。店員はフランス語を話す中国人のようだった。会計の際に楽天カードを出すと、「あ、現金はお餅持ちですか。カードは15€からなんです。」と店主。海外の日本料理屋は中国人が経営していることが多いので、ここもそうかと思ったが、日本人が経営していた。

ちなみに、近くには他にもラーメン屋さんが並んでいる。大勝軒もある。特に、「こってりラーメンなりたけ」というところは日本人チームの間で人気がある。ある日、友人とご飯を食べていたとき、「なりたけ食べたいなあ」と言った友人は、そのまま週末の飛行機をとって食べに行った。

 セーヌ川にかかる橋、カップルが縁結びのために錠をたくさんとりつけるので、その重みで崩壊しかかっていた。定かな記憶ではないが、たしか昨年冬は、ここは通れなかった気がする。ついに、錠は外され、柵は新しくなったらしい。


ノートルダム大聖堂。巨人ガルガンチュアが上に登り、小便で人を溺れさせ、鐘をかっぱらった聖堂だ。ラーメン食べていたら、開館時間に10分遅れで間に合わなかった。なぜあのときラーメン屋に入ったのか。

兵隊と鳩のツーショット。

ノートルダム大聖堂の近くのお菓子屋にあった。サクサクしておいしい。3.2€

夜はTrocadero近くのレストラン、La Schefferでパリ留学中の日本人の友人とご飯。 ゴー・ミヨにも載っているレストランだ。フォンダン・ヴォライユ。ワインはメコンのものを頼んだ。

 スフレ


よくTrocadero駅の地上からはエッフェル塔がよく見えた。屋台でホット・チョコレートを買うと、近くにいたお姉さんに《parlez français!》と話しかけられ、すこし話すと、日本語が好きらしく、勉強中の日本語を少し話してくれた。

エッフェル塔は毎時0分に光り輝く。この写真は夜中の24時。夜1時には、バックのオレンジ色のライトが消え、白いライトのみが点滅するらしい。


露光がうまく調節できない。

この自動販売機、ねじ巻きがぐるぐる回ることで商品を落とす仕組みだ。

泊まったホステル、St Christopher's Inn Paris - Canal。一泊18.9€。バックパッカー向けの規模の大きいホステルらしく、部屋の数は4階か5階まで、各階に10近くあり、その各部屋にベッドが8個ぐらいずつある。一階のバーにはクラブ音楽が流れ、休憩のラウンジスペースもあり、WiFiのログイン画面にはホステルが画面が表示された。7:00-10:00の朝食は料金に含まれており、生ハム、チーズ、ヨーグルト、果物、シリアル、パン、ティー、ジュースが出てきた。

寝坊してしまったので、昼からの活動。いつもオンラインでしか見ない Le Monde 紙を発見。パリジャンの友人と12時にTolbiac待ち合わせ。昨年、一度目のパリで、velibの使い方がわからず困っていたところを助けてくれた親日の友人だ。

 ヴルーテソースのスープ。いつかのために、この日のためにフレンチのテーブルマナーを勉強してきていた。スープはスプーンの横から飲み、パンには浸さない。ぼくが神経質に食べてたとき、友人は目の前で「おいしいね」と言いながらパンをびちゃびちゃ浸していた。

 ラタトゥイユと、二種の魚、アイオリソース。ワインはサン・テミリオンのものが出てきた。

友人、約34万€の新築マンションの部屋を買ったらしい。日本円で約4500万円か。相変わらず、うどん、らーめんといった日本料理を試し、日本人女性を見つけると目で追い、神前式の結婚をするのが夢だと話していた。最近は剣道を始めたらしく、まだ初心者なので、ひたすら「メン!メン!」と言っているが、楽しいらしい。日本史も学んでいて、特に江戸時代が好きらしい。彼のような親日家は大切にしていこう。日本人の友達を作りたがっており、僕の友人がパリに来るなら男でも女でも案内したいと何度も言っていた。

一年前に彼と東京で再会した際には、僕が全然フランス語を話せなかったのだが、今はとても上手に話すので驚いたと言っていた。フランス語をコツコツ勉強してきた甲斐がある。

また、フレンチやワインを勉強した成果も感じた、給仕に「サン・テミリオンのワインですよ」と言われれば、「サン・テミリオンはお気に入りなので嬉しい」と伝えることができた。Saint-Émilionはボルドーの有名な地区だ。アイオリやヴルーテと聞いても、どういったソースのことかわかるし、日頃ソース作りを練習しているので、本場のソースに出会えるのはとても嬉しい。文学については、ラブレーは知っていたが、ちょうど今読んでいるP.クロソウスキーの『ロベルトは今夜』の本を見せたら、知らないと言っていた。

友人の写真は撮り忘れた。駅のホームで自撮りして、友人もポーズを撮っていたのだが、間違えて別の人を撮ってしまった。頭が悪い。

ドビュッシーの生家があるSaint-German-en-Layeに来た。パリの中心から電車で30分ほどだ。前回来たときは、日曜日でお休みだった。


開館時間には注意。昼休みがあり、日曜日も休みだ。一階は観光案内所、二回はドビュッシー美術館、三回は演奏会などで使われるらしい。美術館への入場は無料だ。




 デスマスク

とても狭い館内だ。 

かえる。


東洋の置物が並ぶ。ドビュッシーが使ったピアノはなく、また生後二年ほどでこの家を離れたらしい。


 ドビュッシーの故郷をあとにして、

マルモッタン美術館に着いた。モネの『印象・日の出』が収蔵されていることで有名だ。東大の学生証を見せると、受付は怪訝な顔をしていたが、学割がきき6.5€だった。中の写真は撮れなかった。

しかし、印象が見つからない!

僕「印象どこですか」
学芸員「どこから来たんだ、君は」
僕「日本やで」
学「君の国にあるで。東京都美術館」
僕「!!!!(帰国したら見に行けるかな)」
学「来週マルモッタンに戻ってくるで」
僕「!!!!」

一年前、オルセー美術館にミレーの晩鐘を見に行ったら、なかった。もう一度行ったが、なかった。ちょうど国立新美術館に出張中で会えなかった。帰国して見ることができた。今回は、またパリに行かないとダメそう。

マルモッタンを出て、ヴェルサイユ宮殿に向かう。開館時間ギリギリだったが、電車を二度も間違えた。間に合わなかった。



帰りの電車に乗るとき、他の乗客が「これはオルセー着くか」、「アンヴァリッド着くか」などとみな聞いてきたので、一つ一つ答えた。わからないものはフランス語で他の乗客にも聞くことができた。

パリに戻り、ナポレオンが眠るアンヴァリッドを一目見たころには、飛行機の時間がせまってしまっていた。
 さらに、カードも上限で、現金もわずかなので、夕飯もあきらめてオルリー空港に向かった。

空港にある「お祈りの部屋」で祈っている人がいた。

今回のパリ旅行は、自分の勉強したフランス語の成果を確かめることができて、とてもよかった。日頃の研究生活では成果を感じることが全然ない。まだ、相手の話す内容が理解できないことがとても多いので、課題も見えてきた。

端数や鉄道にチケット買った回数はメモしきれていないところがあるが、家計簿。

1日目
マカロン 6.8
verib 1
オランジュリー 9
ルーブル 15
エクレア 約5
ドーナツ 3.2
ホステル 18.9
ひぐま塩 7.5
レストラン 35
チョコ 3
地下鉄 1.8*4

2日目
ビストロ 0 (パリジャンによるご馳走)
マルモッタン 6.5
地下鉄 1.8*4ぐらい

宿泊費 約19
食事 約60
交通費 約18
美術館 約30

合計 127€ (1万7000円, 2015年10月15日)

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