就活体験談2015 (2016卒)

今更ですが就活について振り返っておきます。自分の職種選びの軸は次のようなものでした。
  • 研究・開発が尊重されるところ
  • 多様性のあるところ
  • 仕事に社会的意義を感じられるところ


また、7月20日には日本を出国して12月中旬までスイスで駐在研究をしているため、選考スケジュールと合わない会社も多くありました。

プロクター・アンド・ギャンブル (P&G)

早くも12月に行われた性格検査で落ちました。

BNP PARIBAS

ここの募集も早く、正月明けには締め切っていました。ぼくは書類で落ちました。友達も書類で落ちてた。落ちても連絡こないからそわそわする。説明会で社員や他の志望者と話した感じ、合わないと感じていたので、構わないのですが。

高頻度取引や最近のハードウェアについてITの社員に質問したら、「何のことそれ」といった顔をされた。説明すると、そういうのは時流じゃないと窘められた。なぜか初対面の、そこに居合わせただけの学生も一緒になって説教してきた。

証券部門はおもしろそうでした。変な人ばかりで動物園みたいらしい。

Google

エンジニア職。英語の履歴書は通ったが、最初のオンライン・コーディングで落ちた。

モルガン・スタンレー

IT部門です。最終面接で落ちました。たしかに、ぼくも最終面接で違和感があった。
ここの選考過程は

エントリーシート、WEB試験
集団面接
社員面接*n


集団面接は12人ほどしかいませんでした。書類で落としすぎだろ。まず、その場で会社説明を受けました。そして、社員とグループ面接をしました。開発経験、最近の気になったITのニュースを聞かれ、半分は外人と英語で行われました。最後に、グループワークでした。紙とホチキスを渡され、東京オリンピックに向けて建築物を考えてくださいとのこと。これは楽しかったです。英語が話せず、開発経験ゼロで、作りたいアプリを聞かれても答えられなかった同期はここで落ちてました(寧ろなぜ受けた)。

個別面接では、もし採用されたらともに働くであろうITの写真と一人20分ずつ話し、一日3人ほどとローテーションしました。一日目の選考は無事終わり、選考に通り、次の二次選考も無事通りました。というより、その二次選考が最終面接のはずだったのですが、最も偉い人が欠席していたらしく、その人と話すために、また呼ばれました。それまでの社員とは話が盛り上がったのですが、偉い人との会話は難しかった。自分の開発経験や意思決定のプロセスについて、圧倒的WHY思考でさんざんに突っ込まれ、ぼくはタジタジ。機械学習を使った株価平均をどのように行ったかについて話していたときでした。

「なぜその手法を選択したの?」
「じゃあ、どういう仮説をたてて、その結果何がわかって、その後どうしたの?」

開発しているときは、自分なりに考えていたはずですが、面接中は実際どうであったか思い出せませんでした。そのため、自分が阿呆に映ってしまったのは間違いない。こういった形で、人の行動原理を聞いて、その人がどんな人物かを探っていくのはとても大事。自分もよくやる。でも、自分がされることはあまりなかった。

最後に、「何か私におすすめしたいことありますか?ご自身が大好きなものでもいいです。ぜひ教えて下さい」みたいな質問が来て、不意を食らった。何をすすめたらいいかわからず、クラシック音楽がいいですよとか言ってしまった。その理由をうまく説明できなかったのが致命的だと感じた。おみやげに、人にものを説明するときのオススメのスタイルまで教えてもらってしまった。会話のスタイルや作法が合っていなかった。

ちなみに、個別面接の半分以上は外人を相手に英語です。

ゴールドマン・サックス

IT部門です。最初の試験は会場での適正試験、およびエントリーシートです。外資のエントリーシートは書類選考では学歴の足切りに使われ、読まれるのは面接の場が初めてでしょう。むしろ、どこでもそうですが、面接はエントリーシートに書いてあることについてまず話すのです。

学部3年のときにGSの投資銀行部門でインターンして、そのときはオラオラ系の人ばかりでした。一方、ITは柔和な方が多くて、その対照に驚きました。

土曜日にも関わらず、20人ほどの学生が六本木ヒルズに呼ばれ、複数の社員とローテンション式に面接を受けました。相手は半分以上が外人で英語面接でした。応募者はおもに東大や京大に準ずる大学や、留学生でした。確認はできませんが、話した感じ、情報科学選考の大学院生ばかりだったと思います。この総当り式の面接は三日間にわけて行われました。しかし、ぼくは最終日の最終選考には呼ばれませんでした。人事からのメールでは、選考が難しいので結果を待ってくれとのことだったので、みな接戦だったらしいです。

面接の内容は、志望動機、何をしたいか、コンピュータネットワークの素養がどの程度あるか、基本的なアルゴリズムを知っていてコーディングできるか、そしてレドモンド式面接でした(例えば、15個のコインのうち一枚が重い。天秤に最低何回乗せればいいか)。僕の場合、整数の問題に数学で答えを出したのが僕だけだったらしく、他のみなはアルゴリズムで解いていたのがポイントだったかもしれません。また、機械学習を使った株価予想を行っていたことも話題になりました。しかし、コーディングの腕も鈍っていて、ITの素養が弱かったのと、これが恐らく最大の理由ですが、志望動機として高頻度取引をやりたいと話したこと、および金融の仕事の意義がわかってなかったことが最大の失点だったと思います。

キーエンス


性格検査で落ちました。関西弁の調子のいい友人が内定もらっていました。

シンプレクス社

金融サービスの会社です。オフィスは虎ノ門ヒルズにあります。求人転職会社リンク・アイの前社長にすすめられ、受けてみました。ここは2015年からクオンツの新卒採用が始まりました。入社すると、まずは金融工学の知識および数値解析について学んでいくらしく、教育にも力を入れている姿勢が伝わりました。また、給与は実力主義だと公言しており、数年目から差が開くらしいです。社員はゴールドマンやJPモルガンを経てきたオラオラした人や、採用される人も東大や京大を出ている高学歴の人が多く、エリート集団を維持しようとしているのは明らかでした。

選考過程は長かったです。役員は、「うちはポテンシャル採用だから。地頭だよ。」と謳っていました。地頭って何だ。

会社説明会・小論文テスト
JAVAプログラミングテスト
数学の試験
一次面接
二次面接
最終面接

説明会後、役員が「ここまでの説明を受けて、まだ選考を受けたいと思う人は残ってください。ここが合わないと思った人は、お帰りの支度をしてください。」と単刀直入に言ったのが印象的でした。

小論文は、その場で読んだ社説について思うことを書くよう要求されました。僕は、その社説がとても腹が立つものだったので、反対意見とその理由を理路整然と述べました。

プログラミング試験は未経験者も必須です。みな、その場でJAVAの分厚い入門書と課題を渡されました。さすがに初心者は通過できないだろう。

数学は、簡単な微積、微分方程式、金融工学のマルコフ連鎖、統計学などでした。見たことない問題もありましたが、基本的な微分方程式あたりは完答しておきました。このテストは、数学の素養を見るもので、全ての問題を解ける必要はないと思われます。

ぼくは、一次面接まで通過したのですが、二次面接の都合が合わず、また社風も合わないと判断し、また虎ノ門ヒルズへ行くことはありませんでした。社員は、高慢で人をお高くとまっている人が多い印象でした。これは外銀や外コンでもよく見られるが、自分の身内以外に対して、その身振りや話しぶりからバカにしているのが伝わる。ただ、創業者のうちの一人のおじさんは感じよかったです(これも社長によくある話で、第一印象は柔和だが、裏では厳しいタイプかもしれない)。

また、基本理念が「顧客の利益最大化」というのも、好きになれませんでした。何のために働いているのか自分にはわかりませんでした。金融インフラは大事で必要だとはわかりますが、この会社で働くことの意義が見えなかったのです。あと、社名があまりかっこよくないかなって。

リクルート・ホールディングス

ここはITしか募集していません。Indeed部門は東大の理学系研究科情報科学専攻の人たちが多くいくらしいです。Indeedは選考過程もオフィスも人事も給与も他の部門と全く違います。一年目の給与が他の部門は30万円/月ほどに対して、Indeedは60万円/月を超えると聞きました。その代わり、昇給しにくいらしいですが。ぼくも第一志望にしましたが、面接前のオンライン・プログラミング・テストで失敗し、専攻から外れました。エンジニア部門の茶髪の調子のよさそうなお兄さんから電話がきて、時差を考慮したSkype面接が行われ、その後も連絡はきていたのですが、着信をキャッチできずにいたら、連絡がこなくなりました。

NTT研究所

横須賀研究所の見学に当選し、見に行きました。メディア関係の研究をしている何もない田舎にある研究所で、本当に研究以外にすることがない土地でした。終バスは10時に終わるし、よいレストランもない。研究員の方々は、恬淡、無欲で穏和な印象を受けました。研究所は国営だったころの牧歌的な名残があるのかもしれません。
その後、ウェブテストの案内がきましたが、無視していました。すると、電話がきて面接を案内されました。マジかよ。WEB試験いいのか。しかし、面接予定日は既に僕はスイスにいる予定だったので、面接日を早めるか、Skypeでできないかと尋ねました。一週間後、電話がきて、調整できなかったそうです。

マッキンゼー・アンド・カンパニー

何となく受けてみました。エントリーシートを出した後は、貸会場でのマークシート試験でした。会場には東大、海外大学など300人近くいましたが、ぼくは時間を半分以上残して一番に終え、飲み会に向かいました。落ちてました。鉛筆を忘れてしまい、受付から借りたのがまずかったのだろうか。

IBM

開発職の応募でした。最初はエントリーシートとWEB試験です。また、一定以上のTOEICやTOEFLスコアの提示も必須でした(しかし夏頃には英語は不問になったらしい)。

一次面接は貸会場で行われ、グループワークでした。四人の共同作業がうまく協調しないと完成できないパズルです。
二次面接も同じ貸し会場で行われ、は2人相手に60分間の個人面接。モルガン・スタンレーやゴールドマン・サックスと異なり、面接の相手がローテーションすることはありませんでした。志望動機や、実現したいこと、大学時代に何を意識してきたかなどの会話でした。自分が行った機械学習の話や、仕事上の軋轢などについて話し合いました。わりと盛り上がり、あっという間に1時間が経ちました。面接相手が配属先チームのリーダーだったらしいです。後日、内定でした。

ガイア

興味関心から行ってみた説明会のみです。その記録は→株式会社GAIAの説明会で驚いた - パチンコホールの売上や給与 -

面接を重ねるうちに思ったもの

外コンや外銀に落ちたから優秀でないわけではない。彼らの面接は自分たちと同様の思考様式にあてはまるかを見ている。WHYベースで仮説と検証を用いた意思決定を常日頃から下しているか。そして、その様式は、訓練すれば誰でも身につくものだ。たとえば、君が突然彼らのオフィスで半年間過ごすことになったら、嫌でもその会社文化に染まっていく。つまり、外資や外コンに通る人は、日頃からWHYベースができている人であり、彼らの環境にすでに順応できる人だ。

また、面接はお互いがお互いを面接しているのです。基本的に、対話してみて、引け目を感じたりせず、居心地良く対等に話せる相手が今の自分の実力なのだと思います。また、そのような一元的な尺度が全てだけではないです。合う、合わないというのは慥かにあります。GSの人が言っていましたが、採用面接はお見合いのようなものですね。価値観の合わない人とは、あなたも働きたくないでしょう。だから、面接は質問に答えるだけのものではなくて、会話なのです。時間があっという間にすぎるほど楽しく会話が弾んだときは選考を通過してました。

共通して聞かれるもの

  • なぜ博士課程に行かずに就職するのか
  • 志望動機
  • 会社に入ったら何をしたいか
  • 将来のビジョンや実現したい夢はあるか
  • あなたの強みは何か
  • あなたが会社に入ったら会社にどのような貢献ができるか
  • 自分が率先してチームを引っ張った経験 (外資)
これらは、WHYベースによく考えておくとよいです。自分自身をよく知ることにもつながります。チームリーダーの経験については、自分がチーズやワインを土産にして主催するイベントのことを主に話しました。強みとそれを会社でどう活かすかは、今でもちょっと答えるのが難しい。

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