第五回ヨーロッパ土産パーティを開きました。


ワインとチーズの土産パーティを2015年12月20日に催しました。帰国の翌日でした。これまでスイス渡航から帰るたびに開いていたパーティで、今回で第五回を迎えました。僕以外に18人が参加しました。

今回も、日本では高額なことが多いワインやチーズを愛する人が喜ぶ会にしようというコンセプトは相変わらず変わりません。ただし、今回は、もうスイス出張がないのではという予想から最後の企画のつもりだったので、自身がフランスでワインを勉強していたことから、次のようなコンセプトも加えました。
  • 商売抜きにみんなが楽しい思い出を持ち帰る
  • 参加者がフランスワインについて造詣を深め、明日からワインをより身近に感じる
イベントを無事に終え、参加者のみなさんも楽しかったようですし、ワインも身近になったようなので、大成功です。食べきれなかったものは友人の家に持って行き二次会もひらきましたが、ほとんどの方が来てくださりました。一次会が楽しかったことの傍証かと思って嬉しい限りです。

苦労の多い準備

正直なところ、毎回、準備が大変で嫌になることもあります。自転車でスーパーを駆けずり回るのですが、特に冬は自転車が濃霧と寒さで凍り付けになっていて動かないこともありました。冬は気温が2/6度という寒さ。日本まで持ち帰るのも大変です。キャリーケースの中はほとんどお土産です。それでも、これはフランス出張の自分にできる数少ないことですし、しかも日本で期待して待ってくれる人がいたので、苦労しても実現する価値はありました。

人から感謝されることの喜びを噛みしめる

毎回イベントを終えると、開いてよかったと思うのです。回を重ねるごとによくなっていますし。来てくれた人が「こんなもの食べたことない」、「開いてくれてありがとう」と言ってくれることが感無量です。人に心から感謝されるようなことを今まであまりしてこなかったせいか、いちいち感動にふけってしまいます。人から尊敬と感謝をもらうことに最大の喜びを感じる才能があるのかもしれないです。



人を雇ってみた

第一回や第二回は、自分がみんなのために一生懸命働くばかりで、せっかく来てくれた人や会いに来てくれた人と話す時間がなくなってしまいました。そのとき驚いたことに、みんな手伝いたがっていて、やるべきこと与えられたら率先して協力しようとするのです。僕は、自分が一生懸命働くことでみんながくつろいでくれたら、みんなが喜んでくれるのかと思っていたので、衝撃的でした。それに、みんな経費の割り勘分とはいえ参加費払ってるから、それに見合う労動しないといけないとも思っていましたから。

そこで、考え方を変えて、自分にできることは数少ないので、みんなに作業予定や意思を伝えて積極的に手伝ってもらうことにしました。今回の第五回は、初めて人を雇いました。具体的には、買い出し、会計や料理してくれた友人は参加費を安くすることで報酬としました。友人と、パーティの成功という同じゴールに向かって金銭的に対等な立場で取り組むのは気持ちのよいものでした。

実際、テーブルに並ぶ料理はすばらしいもので、自分が作るより、はるかによいものでした。その仕事が得意で好きな人に任せるのが一番なのです。

フランスワイン入門のプレゼンしてみた

せっかくフランスでワインについても学んできたので、みんなにもフランスワインを馴染み深いものに思って帰ってもらおうと思い、プレゼンしました。実は、自分は普段は強制されないとプレゼンしません。正直、みんなの時間を少しずつ奪う点に申し訳無さを感じてしまっていたのです。10分のプレゼンに10人きたら、総計100分間の時間を人類から奪うことになってしまいますし。もしプレゼンが価値のないものだったら、有限な人生から奪った時間をどう返したらよいのだろう。そんなことを思って、プレゼンを避けていたのでした。こういうとき、「嫌なら見なければいい」と心から言える人当はすごいと思います。今回、イベント開催前、友人に「ワインについてプレゼンするつもり」と話したら、わりと期待してくれ、背中を押されました。

今回つかったスライドはこちらに上げました。


実は、当日はほとんどアドリブで、事前練習もしていませんでした。しかし、やはり人は自分が好きなモノは饒舌になりますね。発表中、みんなの表情をうかがうと、とても楽しそうで、興味津々な様子でした。それを見て自分もわくわくして、みんなにもっと教えたい、伝えたいとより一層思いを深めてプレゼン続けました。質疑応答もちゃんと済ませ、拍手までしていただき、その後は世界が違って見えました。

挑戦できた

自分が何かを成功させるために人を雇うのは初めてでした。自分一人でがんばろうとせず、一人でできることが限られていることをよく理解し、目的意識の合致する人と協力してゴールを目指すことの大事さを痛感しました。何のためにチームを組むのか、その答えが見えました。人にはそれぞれ向き不向きがあり、一人でできることは限られているというのは、文にすると当たり前すぎて、何も新しくないのですが、それを理解して行動するのは簡単ではないのです。エゴや自意識が邪魔することもありますから。

また、日頃、自分から率先してプレゼンすることがないので、本当によい挑戦でした。「挑戦」という言葉は辞書をひくと「困難なことに挑むこと」などとありますが、何が困難かは人それぞれ。この第五回のパーティは自分にとって大きなイベントでした。怖くてできなかった困難に挑んだのですから。

人を雇ってプログラムを成功させたこと
仕事でも学校でもないのにプレゼンして成功したこと


ぼくと話すために10分間だけ来た友人に感動

ほかに感動的なこともありました。10分間ほど顔を見せに、いや、僕と話すために、忙しい予定の合間を縫ってやって来た友達が二人いました。自分がそれほど大事に扱われるのは予想外ですし、人生の中でも類まれにみることで、本当にうれしい。もはや感動だった。自分の中に自信がふつふつと湧き上がり、その瞬間から世界がすばらしいものに見えました。これは大げさに言っているつもりはないのですが、自分が世界に存在する価値を自分で認められました。同時に、自分で今まで気づかなかった承認欲求にも気が付きました。もちろん、彼らが友人を大事にする性格をしてることも一因ですし、それはわかっています。それでも、自分についての認識が180度変わるような、大変な喜びでした。

黒字化の難しさ

今までのイベントは、黒字だったり赤字だったりとギリギリのラインでした。「自分だったらこのイベント、いくらまで出すかな」と考えて適正価格を決めていたのですが、客観的に見て、大サービスにの参加費でした。

特に今回は、経費がかさみました。フランスで厳選したワインは空港で没収されてしまいました。帰国日、20回近く利用したジュネーブ空港が見たことのない混雑でした。後で聞いてわかったのですが、年末年始なのでジュネーブで勤務している人たちが祖国に帰るらしいです。いつもならゲートまで5分もかからないのですが、この日は荷物を預ける列に30分以上並びました。並んでいたらゲートの時間となってしまい、スタッフに助けを求めたところ、スイスインターナショナルの窓口へ案内されました。これで助かったのかと思いきや、窓口は

"You are too late. Why are you here ? You can't get on the flight. What do you need ?"

という冷たい態度。しかも"What do you need ?"を連呼してきて煽られてるみたいだ。バカみたいに列に並んでいたばかりに飛行機乗れないなんて信じられない。驚愕しつつ、大学にどう言い訳しようか、今ならまだ搭乗に間に合うかなど頭をフル回転させ、ゲートまで全力で急ぐことにした。幸い、自分のキャリーケースは機内持ち込みサイズだった。このとき、出発まで15分しか残ってなかった。荷物検査の行列は、なんらでいる人々に事情を説明して抜かせてもらった。そして、当然のことながら、荷物検査ではワインをすべて没収された。もう自分が搭乗することしか考えていなかったので、ワインが没収されることに驚きつつ (ようやく、当初何のため荷物預けようと並んでいたのか、ようやく思い出した)、為す術がなかった。

一時間後、チューリッヒ空港でワインを調達することにした。もはや第五回のイベントを中止にするか、みんなに謝罪しようかとも思ったが、嬉しいことにイベントの開催を心待ちにしている人もいるし、期待してくれる人がいたので、この仕事は責任を持って成し遂げるしかないと思った。チューリッヒ空港のワインは、高いものばかりだった。自分が揃えていたワインの最高の価格は、チューリッヒ空港で購入した最低価格より低かった。空港のワインは格付けものも揃っており、自分がフランスでワインを購入したお店にはないレベルのものもあった。このイベントは当初、自分がワインに詳しくなったこともあり、フランスでも入手困難で珍しいが、とてもおいしいワインを揃えていた。だが、それら個性的なワインは没収され、そのショックでもはやお金のことがどうでもよくなっていた。空港にある格付けワインを買っていった。

また、イベントが最後ということもあり、フォア・グラやマグレカナール (フォア・グラ用に飼育された鴨の胸肉) も買っていた。そのせいで、経費はかさんでいた。

さらに、予想外だったのが、当日借りていた貸しスペースが値上がりしていた。今まで四回のイベントは、みな同じ貸しスペースで催されていた(階の違いはあるが)が、いつの間にか一時間あたり一千円の値上がりしていた。

これらの原因が重なって、自分の損益は1万7千円の損失だった。今回のイベントに限って言えば、最初に書いた通り、商売を持ち込まないつもりでいたので、構わないのだが、イベント後に勘定して驚いた。

今後のためには、といっても今回が最後のつもりだが、会場を借りる時間を短くし、社会人の参加費をあげるなど考える必要がある。

終わりに

学部のころも飲み会をよく開いていた。それはオフ会で、趣旨のないものだった。それに比べ、今回のイベントは趣旨やコンセプトがわかりやすくていいと友人に言われました。自分の催すイベントも、ペースは遅いながら、よくなっていることを感じました。今後も、何か自分にできること、自分が情熱を注げるものを発見して企画していきたいと思う。






人が写ってる写真は避けました。


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