北海道までマガンのねぐら立ちを観に行った - 第2章 札幌を食し宮島沼まで歩く

5/2 北海道までマガンのねぐら立ちを観に行った - 第2章 札幌を食し宮島沼まで歩く





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この日は昼過ぎまで寝ていました。名古屋まで夜行バスで行ってから休む暇がなかったので、かなり疲れがたまっていたらしいです。夕方、札幌に住んでいる友人と会いました。実は、彼と会うのは初めてで、Twitterや読書メーターといったSNSで数年間細々と交流していました。彼は、動物が好きだから、関西から北海道に来て、酪農学園大学で獣医になる勉強を進めていると話していました。今でも動物が好きなのは変わらないし、動物が臭くても気にしないそうなのですが、北海道の寒さに疲れきってしまったしく、卒後は南下したいと話していました。彼とともに狸小路にある適当な居酒屋に入り、海鮮の居酒屋で飲み放題を注文しました。

居酒屋では、その日限りでカニが一杯単位で売っていました。カニの単位が杯であることは、この日まで知りませんでした。一杯3000円で売っており、通常の半値だから、絶対に食っていけと店のおばちゃんが言う。試しに注文したが、かなり大きい。比較対象にレモンを置きましたが、その大きさが伝わるでしょうか。カニの甲羅がこんなにチクチクするのも知らなかったし、なぜこんなにと思うほど、毛が生えていました。


この食事のあと、ついに六万羽のマガンを見に行く予定となっていました。終電で札幌駅から美唄駅に向かいました。美唄は道路のアスファルトの間から逞しく育つど根性アスパラがニュースになりますが、美唄はアスパラだけではないのです。美唄駅は世界屈指のマガンの中継地である宮島沼の最寄り駅であります。

マガンは、ロシアの極東シベリアが寒くなると、越冬する暖かい土地を求めて4000kmも南下します。人間がノンストップで歩きつづけると、約一ヶ月で4000kmになります。渡り鳥の生態調査には、以前は装置を鳥に取り付けていましたが、最近は衛星写真を使った調査が進められているそうです。

美唄駅についてから気がついたのですが、なんと美唄駅から宮島沼までは徒歩3時間。私は事前に簡素な地図を見ていたので、てっきり10分や15分歩けば着くのかと思っていました。相変わらず事前準備が足りていませんでした。地図が簡素だったのは、おそらく目印になるようなものが何もないため、地図作成者が地図に何も書き込めなかったのかもしれません。徒歩三時間は大変ですが、私はこのとき、免許証を紛失しており、また、日頃、車を運転しないので、そもそも運転しようとも思ってはいませんでした。しかし、北海道は車社会。覚悟して歩いて三時間の旅を始めました。このとき、すでに夜中の0時を過ぎていました。マガンが飛び立つのは四時頃です。それまでには何としてでも間に合わなければなりません。途中で道に迷ったりすることは許されませんでした。この三時間の道程を終えたら、自分が何か偉業をい達成した気がして、自分が変わるか、世界の見え方が変わるような気がしました。そう思うと、頑張れる気がして、歩きました。

美唄駅を出たところの景色。このとき0時20分でした。

上の写真からわずかに歩みを進め、美唄駅を振り返ったところ。この10分後、ショートカットしようとして田んぼに落ち、道路に戻りました。


バスの時刻表が書いてない。


緑色のランプが街灯です。とにかく暗かったですが、街灯はギリギリ足りる程度に、規則正しい区間を空けながら並んでいました。人は歩いておらず、ときどき車が横を通っていきました。心配されて声をかけられるんじゃないかとも思いましたが、最後までそんなことはありませんでした。もしフランスやアメリカにいたら、そんなことがあってもよさそうです。

二時間ほど進んだところで警察の派出所を見つけました。地図上では貴重な目印です。といっても、道がほとんどないので、道を間違えることはあまり起こりにくいのです。


三時頃、マガンの声が聞こえるところまで来ました。道路が舗装されていたのはここまでです。本当は舗装されている道でも向かうことができたのですが、Googleマップに提示された最短経路がこれでした。街灯が一つもない暗闇で、舗装されておらず砂利や石ころだらけのあぜ道でした。30分ほど、スマートフォンのライトをかざしながら走りました。スマートフォンにはすでに唯一のモバイル・バッテリーで充電しており、残りの電池があまりにも貴重でした。

ようやく、宮島沼に着きました。時刻は四時になるところでした。



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